筆者は2018年の積立NISAが始まった年から、毎月欠かさず投資信託を購入していますが、1年目はまだ投資の知識が浅く手探りで積立NISAに挑んでいました。
2024年からは新NISAも始まり、新しく投資を始めた初心者さんもたくさんいるでしょう。
そんな投資1年目の初心者さんに送りたい言葉を5つ、5年前の自分に送りたい言葉として紹介します。
証券口座に注意
NISA口座を開設する際には、楽天証券かSBI証券の2つの中から選択することがオススメです。
銀行や保険の窓口でもNISA口座を開設できますが、楽天証券やSBI証券に比べて手数料が高いというデメリットがあります。
窓口での開設の場合、金融機関の職員が手続きを一通り行ってくれるため、確かに楽ですが、手数料の差は長期投資において無視できない数字になります。
「自分で口座を開設するネット証券は難しそう!」と感じる方もいますが、現在のネット証券は非常に分かりやすい手続きで口座開設が可能です。
積立商品に注意
積み立てる商品が色々とあり、迷ってしまう方も多いのではないでしょうか?
結論から言うと、楽天証券であれば楽天オールカントリー、SBI証券であればe MAXIS Slim全世界株式を積み立てることをお勧めします。
これらの投資信託は「全世界株式」と言って、世界中の優良な株式に幅広く投資が可能な優れものです。
また、手数料は0.05%と業界トップクラスに低く(高いものになると手数料が1%という商品も存在します)、安心して投資を続けることができます。
購入する銘柄は1本に絞る
やりがちな間違いとして、「米国株式20%、全世界株式40%、日本株式20%、後進国株式20%」といったように自分で購入する株式の配分を考えてしまう人もいますが、これは良い投資手法とは言えません。
楽天オールカントリーやe MAXIS Slim全世界株式の中には、米国株も日本株も最適な比率になるように投資のプロが考えて設定しています。
我々素人が余計なことをするよりも高いリターンが期待できるので、投資のプロに運用は全て任せてしまいましょう。
保有し続ける覚悟を持つ
積立NISAのような長期投資は、最低でも10年以上は購入し保有を続けなければ意味がありません。
一見すると簡単そうに見えますが、株価が下がっているときにも同じように購入し、売らずに保有を続けるのは非常に難しい行動です。
コロナの時期に実際に株価の下落が起きましたが、その時にも価格の減少が怖くなってしまい、積立NISAを辞めてしまった人もたくさんいました。
余計な欲を持たない
ある程度投資に慣れてくると、個別株やETFのような金融商品に興味が出てくる人もいるかもしれません。
たとえばSPYDのようなETFに100万円投資すると、年間の期待利息は3万~4万円、そこからNISAとは異なり20%の所得税が発生します。
毎年得られる配当金は魅力的に見えるかもしれませんが、その100万円をNISAに入れたほうが将来的に得られるリターンは断然多くなります。
投資に慣れるにつれて金融商品の知識も増えるでしょう。
しかし、積立NISAを超えるリターンを得ることは非常に難しいことを理解していてください。
良いスタートが切れるように、最適の証券会社と金融商品、そして適切な投資マインドで積立NISAに臨めるよう応援しています。