idecoは節税面で大きなメリットが有る反面、デメリットも多く活用するか迷っている人も多いのではないでしょうか?
そんな疑問に答えるべく、idecoを始めてから5年が経過した筆者の本音トークを語って見たいと思います。
idecoのメリット
まず初めにidecoのメリットとデメリットについての感想を挙げてみます。
デメリットについても、私なりの対策をお話ししますので参考にして頂けると幸いです。
税額控除
ideco最大のメリットがこれ、掛け金の20%が税金から引かれる素晴らしい制度です。
私は月に20,000円、年間240,000円をidecoに積み立てているので、48,000円が翌年の税額控除として戻ってきます。
正確には所得税から24,000円が1月に戻ってきて、住民税が24,000円(月に2,000円ずつ)
本来は貯金に回すお金がこうして戻ってくるのは非常にありがたい、個人的には非常に大きなメリットだと感じています。
運用益の非課税制度
idecoの運用益は退職金控除と年金控除の2つが利用出来ますので、上手く利用すれば運用益に税金が課されることはなく、丸々自分のリターンとして戻ってきます。
私のように大きな退職金が見込めない人間だと、退職金控除の利用で運用益は非課税。
※これは人によって様々なのでご注意下さい、個別に質問が有ればお答えしますので連絡お願いします。
多様な運用先
リターンをしっかり狙う株式、低リスク低リターンの債権、リスクを取らない定期預金など
idecoの運用先は広く、自分のリスクに見合った運用を行うことが可能です。
例えば、運用先を定期預金にすれば、リスクは0で毎年の税額控除のみを受けれることが出来ます。
スイッチング
株式で運用していた積立を、ある程度利益が出たら一度利益を確定し解約してしまい、今度はリスクの低い債権や定期預金で運用するように乗り換える、これをスイッチングと言います。
例えば定年退職が近づいてきて、尚且つ積立の利益が出ていたら株式を解約して定期預金へ乗り換え、こうする事によって60歳から確実に利益の乗ったお金が受け取れます。
利益確定のタイミングなど迷うことも有ると思いますが、自分の中で⚪︎⚪︎円貯まったら利益確定する、などのルールを決めておくと良いかもしれません。
idecoのデメリットと対策
資金拘束
まずidecoのデメリットとして考えられるのがこれ。
idecoの運用益を受け取れるのは60歳以降(死亡した場合など例外有り)、積立の最低年数は10年間。
idecoの最小賭け金が5,000円なので、最低でも10年 60万円は積立ないと掛け金が受け取れません。
積立金額は年毎に変えられるので、私の場合は掛け金が厳しくなったら積立金額を下げるなどして、まずは10年を乗り切ろうと考えています。
変動リスク
株券などで運用すると元金の上下が発生します。
日頃から投資に触れており、馴れている人で有れば耐性はありますが、投資初心者で有れば間違いなく躓くポイントでしょう。
株式運用で有れば100%元金割れが発生します、こうしたケースが怖ければ元金割れが発生しない定期預金などで運用するのも手。
受け取り時がややこしい
長く積立を続けて60歳、株式運用とスイッチングで利益もたっぷり、いざ受け取りだ!
などと思っていても、上手に受け取らないと税金が多く発生することが有るので注意。
受け取り時に自分の場合はどうすれば税額控除を最大限に受け取れるかの勉強が必須、会社員で有れば会社の経理や社労士に聞けば良い案を貰えるでしょう。
会社に書類を提出する
会社員がidecoを始める場合、事業主の証明書という会社からの記入と印鑑が必要になります。
何もやましい事は無いんですけど、知られてしまうのは何だか嫌ですよね。
idecoは知らない人も多いので、私は個人年金をやりたいという話をして記入をお願いしました。
idecoのメリットは超魅力的
銀行にお金を預けても現在では利息はほぼ0、それを考えるとidecoの利用で得られるリターンは大きいです。
株式運用でも全世界株式のような優良投資信託で有れば、手数料も少なく大きな運用益が期待出来ます。
idecoは上手に活用出来れば、間違いなく自分の生活を豊かにしてくれる制度だと断言出来るでしょう。
万人にお勧めできる制度では無い
しかしながら、idecoの資金拘束というデメリットは無視出来るものではありません。
人によってはidecoにお金を積み立てるよりも、そのお金で事業や自己投資に回した方がリターンの大きい人もいるでしょう。
idecoを始めるには、自分のライフプランや能力、お金に対する知識などをしっかりと理解しておくことが大切です。