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ケチと倹約家の違いについて説明します

ケチと倹約家は、お金に対する姿勢や行動において類似点もありながら、根本的な違いが存在します。

本記事では、「ケチ」と「倹約家」の定義や特徴、そしてそれぞれの違いについて探ってみましょう。

 

 

1. ケチの特徴:

 

ケチは、物惜しみをすることや節約を重視する傾向がありますが、その行動は時に他人に対して不快感を与えることもあります。

ケチの主な特徴は以下のようなものです。

 

1.-1 買い物やサービスを受ける際に、常に最低限の費用しか出さない傾向がある。

たしかに予算や経済状況によって最低限の費用しか出せないこともあるでしょう。

ただし、優れた品質やサービスを提供する企業や個人には、それに見合う対価を支払う必要があることも覚えておくべきです。

たとえば、品質の高い製品やサービスは、長期的には満足度や利益につながることがあります。

最終的な判断は個人次第ですが、常に最低限の費用しか出さないことによって、将来の可能性や品質の向上に影響を及ぼすことがあるかもしれないという点を考慮することが重要です。  

 

1.-2  他人との共同費用を支払う場合でも、自分の分だけが得になるように計算する。

多人数でご飯を食べに行った時に、自分だけが支払いが少なくなるようにしたり、祝い事の際に常識的な祝儀の相場よりも少なくしたりする人はケチといえます。

しかも、その行為に対し自慢げに節約と言い張る人は、ケチを通り越して人間的に良くは思われないでしょう。

その場ではケチな人に対して何も言わなくても、内面ではケチな人を軽蔑するのは間違いありません。

いっときの金額が後々の人間関係に亀裂を産んでしまうことがあります。

 

 

1.-3  必要な物でも買うことに対して抵抗感を持つ。

たとえば自分の服が傷んできたとしても、ケチな人はなかなか買い替えを行おうはしません。

一見すると物を大切にしているように見えますが、人前に出る服がボロボロでは相手に不快感を与えてしまいます。

他にも使い古したスマホやPCも作業効率が落ちるのに、それを承知で使うのは自分の時間を自分で奪っている事にもなります。

「まだ使えるから」「もったいない」が口癖になっており、ボロボロなものを使っているデメリットを理解することが出来ません。

 

2. 倹約家の特徴:

 

倹約家は、賢くお金を使い、将来のために貯金をすることを重視します。彼らは賢い選択をすることで経済的な安定を追求する傾向があります。

倹約家の主な特徴は以下のようなものです。

 

2.-1  必要なものや価値のあるものに対しては、質素になることを厭わない。

倹約家は自分にとって価値が有ると思うものに対してはお金を出す事を惜しみません。

そして、購入する際にも「どうすれば安く買えるか?」「ポイントはどこにつけるか」「売るときの価格はいくらか?」「どのくらいで捨てるか」などのように、購入から最後までの道筋を立ててから購入します。

価値のないものを衝動買いはせずに、必要なものを賢くお得に購入する傾向があります。

 

2.-2 無駄遣いを避け、支出を計画的に行う。

自分に価値のあるものにはお金を使いますが、お金の無駄だと思う物に対しては財布の紐が固いのが特徴。

お金に対して真摯に向き合っており、ギャンブルや夜の遊びなどには手を出さず、うまい話しと言うの名の怪しい金融詐欺にも乗らないお金を守る力にも優れています。

また、大きな買い物をする時には計画を立ててから購入し、クレジットカードの請求を見てうんざりするようなことが無く、逆に「良い買い物をした!」と満足にお金を払うことすら有ります。

 

2.-3 貯金や投資を通じて将来の安定を考える

倹約家は適切な投資はお金がお金を増やすことを知っています。

投資を行う際もギャンブル的な投資はせずに、積立NISAなどを利用した長期的な運用を好みます。

他にも株を買うときは短期的なトレードで利益を出すことは考えず、長期的な保有を考えて確実に配当や優待券をもらえるような手法を行います。

老後の不安はお金の不安、お金の不安を取り除くことが出来れば日々の生活が豊かになるでしょう。

 

3.まとめ

 

ケチと倹約家の違いは、主にその意図や姿勢にあります。

ケチは財布を出し渋り、他人や自分に対しても厳しい節約を求める傾向がありますが、その過剰な節約は時に他人に迷惑をかけることもあります。

一方、倹約家は将来の安定や賢い選択を重視し、質素な生活を送ることで経済的な自立を目指しますが、他人に対しては常識的な範囲での共同費用や思いやりを持って行動します。

倹約家であることは、賢明なお金の使い方をすることで将来の安定を築く一方、ケチであることは時に他人との関係に悪影響を及ぼすでしょう。

ケチでは無く倹約家になることを心掛け、日々の節約に努めることが、自分の人生をより良いものにしてくれます。