2024年からの新紙幣のデザインも決まり、着々と紙幣変更の準備が進んでいます。
新しい紙幣は偽造防止にも力を入れており、現段階の技術では偽札を作ることは、ほぼ不可能だとも言われています。
そんな新紙幣ですが、新しいお札に描かれている3人の人たち、一体何をした人なのかご存知でしょうか?
偉人の歴史を学ぶことは、自分の見聞を広め、過去と未来 そして現在を良く知るために重要なことです。
簡単に押さえておきたい歴史と、印象に残るエピソードをまとめました。
一万円札 渋沢栄一は何をした人?
まず彼をいうならば「日本に銀行を使った人」といえるでしょう。
そして、その銀行を拠点に500もの企業の設立と教育に携わりました。
渋沢栄一は当時の日本経済の遅れを感じとり、アメリカ的な経営スタイルを導入し、経営者の倫理と社会貢献への重要性を説きました。
日本経済の近代化と経済発展において重要な役割を果たした人物で、「日本資本主義の父」と称されています。
【渋沢栄一の仕事と遊び】
一見すると文句の言いようも無いエリートに見える渋沢栄一ですが、若い頃は遊び人だったと言われてきます。
派手にお酒を飲み女遊びも激しく、お金を借りながら豪遊する日々を繰り返し、借金まみれだったようです。
しかし、電車の中で仕事を片付けていたときは、降りる駅を通り越す程に仕事に没頭し、仕事モードの時はまさに鬼神だった模様。
仕事に没頭し遊ぶ時は派手に遊ぶ、オンとオフを充実出来たからこそ、渋沢栄一は歴史に残る偉業を成し遂げたのはないでしょうか。
五千円札 津田梅子は何をした人?
「女性の教育と地位向上に尽力した人」
明治時代の日本で活躍した女性教育者、社会運動家です。かの有名な津田塾大学の創設者でも有ります。
彼女が行った活動の功績として、女性教育や女性が政治や社会の意思決定に参加出来る機会、日本の平等なジェンダー発展に大きな影響を与えてくれました。
まさに、女性の地位の初めの一歩を作った人との言葉がぴったりでしょう、0から1を作り上げた彼女の勇気と行動は今の日本でも讃えられています。
【津田梅子 不屈のメンタル!】
津田梅子の凄いなと思うところは6歳でアメリカに渡り、以後11年間勉学に励んで帰国したと言うエピソードを聞いて驚きました。
自分が6歳の時を考えると、その年齢で親元を離れて留学するなんて、まず夢にも描くことすら出来ませんでした。
しかも、当時は今ほど女性の地位は高くは無かったので、筆舌し難いほどの悔しい思いを耐え抜きながら勉学に励んだメンタルは「不屈」と言う言葉がぴったりですね。
津田梅子のような先人が居たからこそ、現代日本の女性の地位が認められているのかもしれません。
千円札 北里柴三郎は何をした人?
「ノーベル賞を取ったお医者さん」
北里柴三郎は国内国外を問わずに感染症対策と治療に従事しました。
感染症対策は予めの予防が大切であると伝え、血清治療(予防接種をイメージしてください)と聞くと今では当然ですが、当時ではあまり認識されてはいなかった画期的な発明でした。
人間は生まれてからたくさんの予防接種を行なっています。その発端には北里柴三郎の功績があり、彼のお陰で私たちは様々な病気の恐怖を取り除くことが可能になっています。
【北里柴三郎 ペスト菌を2日で発見】
香港でペストが大流行したときに、原因を調査しに出向いたのが北里柴三郎。
調査を始めてからわずか2日でペスト菌を発見したというエピソードがあります。
ペスト患者の家にネズミの死体が多い事を目につけ、ネズミとペストの因果関係を突き止めました。
そして、ペスト菌をばら撒く原因であるネズミを駆除するために、ネコを飼うようにと勧めネコが自由に行動出来る方法などを伝えました。
今回の新紙幣に印字される偉人たちを簡単にでは有りますが、ポイントを押さえて解説してみました。
3人とも紙幣に選ばれるのも納得な功績を持っており、今の生活が有るのは過去の偉人達の活躍があってこそですね。
お札をふと眺めた時に、そんな彼らに感謝をしつつ大切にお金を使っていきましょう。