
以前にTwitterで棋譜並べの意味について取り上げられているのを目にした。
「棋譜並べを100局やったが、全く強くなった実感が無い」と嘆いている内容だった。
それについて、有段者が棋譜並べについて持論を展開し、ツイ主はマウントを取られたと気分を悪くするという、将棋のSNS界では良く見かける光景だ。
今回は棋譜並べについて話してみるぞ
まず、棋譜並べは将棋の勉強としては基礎的なことだが、効果が出るまでには長い年月を要する。
体感としては2年間、1000局を以上を並べてから少しづつリターンを得られるものだと思う。
即効性のある勉強法では無いので、長い目で寄付並べと付き合っていくことをお勧めしたい。
詰将棋と同じく、長く継続出来るかが大切だよ
並べる棋譜だが、自分の推している先生の棋譜・勉強している戦型の棋譜・名局と言われる棋譜、どれでも好きなものを並べれば良いと思う。
棋譜並べは継続出来るかが一番大切なので、少しでも長く続けられそうなものを選んで並べたい。
ちなみに私は、三間飛車名局集・杉本和陽先生と中田功先生の棋譜をほぼ毎日並べている。
私が級位者だった頃、通っていた将棋道場の先生に言われたことがに次の言葉がある。
「はやのじさんは歩の使い方を学びましょう。どんどん棋譜を並べて、歩が動いた時の意味を考えながら並べてみて」と言われた。
この言葉は私の棋譜並べの骨格となっている。
プロの棋譜全てを理解するのは普通のアマチュアでは難しい。
しかし、歩の使い方であれば非常に参考になるし、それは再現性の有る勉強に変わる。
以下棋譜並べより一例

76歩と歩を突いた局面。
これは誰でも分かるだろう、角道を開けて角を使うための手だ。

57歩と受けた局面。
これも分かりやすい、48角成からの2枚変えを受けた手だ。

62歩と歩を打った局面、62歩打は振り飛車なら頻出する手だ。
同飛は銀がタダなので論外、同金は54歩の進出が気になる、と金が遅くて怖く無いと見れば放置する手もありそう。

57歩と垂らされた手。良い手だなぁ……
同銀同角は67歩成の当たりがキツくなる、悔しいが59歩と受けるしかないか。
こういう歩の垂らしが指せるようになると、勝率がグッと変わってくる。
最初のうちはこんな感じで、歩の一手の意味を考えながら並べてみよう
1局で一番多く指される駒は歩だろう。
強い人の実戦を通じて、歩の使い方を勉強するのは理に適っていると思う。
元奨励会の先生から言われたことだが、
毎日の詰将棋と並行して1局か2局、級位者のころは詰将棋が最優先とのこと。
棋力が上がるにつれて、棋譜並べの優先度が上がっていき、高段以上になると最も重視すべき勉強になるそうだ。
少なくとも、私の将棋人生で棋譜並べが最優先事項になる日は無いだろう。
私は棋譜並べは好きな勉強法だ。
駒をぱちぱち動かすのは楽しいし、1局並べるごとに新たな発見がある。
将棋は時間集合型の趣味である、長い月日をかけて取り組んでいれば、ある日に不思議と花開くのが面白い。
早急なリターンを求めずに、自分のペースで棋譜並べに取り組んで欲しいと思う。
駒に触れる感覚やプロの一手を味わいながら楽しく並べていこう!
