
私は長くノーマル三間飛車をメイン戦法として利用しています。
将棋倶楽部24の上級タブに到達した頃、上級タブ住人の居飛車穴熊に苦しみ続け、上級タブに上がっては中級タブに叩き落とされる日々を過ごしていました。
そんな中で居飛車穴熊を粉砕すべく出会えた本が、今回紹介する杉本和陽先生著のさわやか流疾風三間飛車です。
本書の内容を勉強し、穴熊の暴力に屈する事なく戦えるようになり、穴熊対策が苦手ではなくなった頃に、気づけば将棋倶楽部24の上級タブを突破していました。
感謝の意を込めて本書を紹介するぞ
第1章の3節と4節は頻出局面なので、暗記するレベルまで読み込んでおきたいところ。
特に早指しの将棋だと一方的に猛攻を仕掛けることが出来るので、将棋ウォーズの切れ負けなどではドル箱戦法として活躍してくれます。
通称かなけんシステムと言われる戦法だ!
※本記事では本書の同一局面を載せることは出来ませんが、私の実戦より似たような局面で本書の局面を紹介します。
【図1】

図1が分岐の局面、△44歩または△44銀と指すのが一目の自然な手。
まずは△44歩▲59角△22銀▲75歩△84飛と進んで図2の局面、ここから早速仕掛けていく。
【図2】

▲74歩△同歩▲65銀で図3へ。
▲65銀というのが覚えておきたい手で、74飛から強引に飛車交換に持ち込めば、一方的に相手の穴熊に食らいついていく事ができる。
お互いに飛車を打ち込む展開が予想されるが、地味に59の角が守備に効いており、横からの削り合いは振り飛車が指し易い。
【図3】

図1からは△44銀と指すと、玉の硬さの差で居飛車良しとプロ間では結論付いているようだが、アマチュア間では攻めていける振り飛車を持ちたいのが本音だと思う。
△44銀に対しても凄まじい攻めを繰り出せるので、ぜひ本書でその破壊力を学んでほしい。
一方的に穴熊を固められて負ける事が少なくなるよ

△54歩と突いてこない一直線穴熊にはトマホークが有効。
左銀速攻とトマホークが指せるようになると、対居飛車穴熊がグッと楽になることは間違いなし。
なお、本書では△84飛と上がった場合のトマホークを紹介しており、△82飛型に対してのトマホークは紹介していない。
個人的には第3章のエルモを省いて、82飛型のトマホークを紹介して欲しかった。
早指しでトマホークの攻めを受け止めるのは至難の技だな

本書では▲67銀型三間飛車のエルモ対策にページを使っている。
ただ、エルモや左美濃系の将棋は57銀68飛と四間飛車に振り直して迎え撃つのが、方針が分かりやすくて指しやすいと感じる。
何がなんでも67銀型三間飛車を使いたい人には勉強になるのかもしれない。
本書はとにかく自分から主導権を握って攻めていく戦い方が紹介されており、色んな局面で応用が効くので非常に勉強になります。
居飛車穴熊に苦しめられている三間飛車党の救済書であることは間違いありません。
本書で穴熊対策を学び、一緒に憎き居飛車穴熊をやっつけましょう!
